< 乳児のマッサージ法 >
乳児のマッサージは、親子のコミュニケーションを深めるだけでなく、身体の健康にも良いとされています。ここでは、乳児のマッサージ法について詳しく説明します。
【 マッサージを行う前に 】
乳児のマッサージを行う前に、以下の点に注意することが大切です。
・必ずマッサージ用のオイルを使い、赤ちゃんの肌に負担をかけないようにしましょう。
・赤ちゃんが落ち着いている状態でマッサージを行いましょう。例えば、授乳後やお風呂上りなどが良いでしょう。
・マッサージの時間は、5〜10分程度にとどめましょう。
1.背中のマッサージ
背中のマッサージは、赤ちゃんの姿勢を改善し、呼吸や消化器官の機能を促進する効果が期待できます。
手順:
1.赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
2.胸の下からおしりのあたりまで、手のひらを使ってやさしくストロークします。
3.肩からおしりに向かって、指の腹を使ってやさしくマッサージします。
4.両手で軽く背中を押し、筋肉をほぐします。
2.腹部のマッサージ
腹部のマッサージは、消化器官の機能を促進し、おなかの張りを解消する効果が期待できます。ただし、食後すぐに行うと逆効果になることがあるので、授乳から1時間以上経過したあとに行うようにしましょう。
手順:
1.赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
2.腹部をやさしく撫で、ガスを抜きます。
3.腹部全体を時計回りに円を描くようにマッサージします。
4.へその周りを軽くマッサージします。
5.足の裏をマッサージすることで、内臓の働きを促進することができます。
3.手足のマッサージ
手足のマッサージは、筋肉の発達を促進し、血行を良くする効果が期待できます。
手順:
1. 赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
2.一方の手首から指先に向かって、指の腹を使ってマッサージします。
3.手首から肘まで、手のひらを使ってやさしくマッサージします。
4.肩から手首に向かって、指の腹を使ってマッサージします。
5.一方の足首から足先に向かって、指の腹を使ってマッサージします。
6.膝から足首に向かって、手のひらを使ってやさしくマッサージします。
7.股関節の周りを軽くマッサージします。
8.反対側の手足も同様にマッサージします。
4.顔のマッサージ
顔のマッサージは、神経系の発達を促進する効果が期待できます。
手順:
1.赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
2.額をやさしく撫でます。
3.両目の周りをやさしくマッサージします。
4.鼻筋をやさしくマッサージします。
5.口元をやさしくマッサージします。
5.背骨のマッサージ
背骨のマッサージは、筋肉をほぐし、姿勢の改善に効果が期待できます。
手順:
1.赤ちゃんをうつ伏せに寝かせます。
2.首からおしりに向かって、手のひらを使ってやさしくストロークします。
3.肩からおしりに向かって、指の腹を使ってマッサージします。
4.両手で軽く背中を押し、筋肉をほぐします。
以上が、乳児のマッサージ法の基本的な手順です。ただし、赤ちゃんの反応に合わせて、力加減やマッサージの時間を調整することが大切です。また、マッサージを行うことで、赤ちゃんとのコミュニケーションを深め、親子の絆を強めることもできます。